祖父の葬儀の通夜は、一般的なものとは違い皆と最期のお別れが出来るようにとの配慮がされていました。

故人との思い出 葬儀での通夜の在り方
故人との思い出 葬儀での通夜の在り方

葬儀での通夜の在り方

数年前に祖父が亡くなりました。晩年は、病院での治療が続いていたので何となく親戚の皆さんも準備ではありませんが、心構えは出来ていました。祖父はおくりびとで有名になった山形の人でした。私自身は、そんなにお葬式に出席したことはありませんでしたので、一般的なお葬式といわれてもなかなか答えられません。ただ何度か出席した葬儀では、大きな棺がありその前でお焼香させていただくという至ってシンプルなものでした。

祖父が亡くなった時も通夜はそんなシンプルなものだろうと思っていたのですが、実際は大きく違いました。宗教にもよるとは思いますが、亡くなった祖父の遺体は皆と同じ部屋でいつも使っていたお布団で静かに横になっていました。その顔は、とてもきれいで本当にまだ寝ているような状態でした。祖父宅に着いてすぐに目に入ったので、驚きを隠せませんでした。祖母やその親戚は、祖父の体をさすったり話しかけたりしていて、一見本当に亡くなったのだろうかと疑問に思うはずです。部屋の隅には、良く目にする花などが飾られてはいましたが、一般的な葬儀のものよりは小ぶりです。あくまでも、亡くなった祖父ときちんと最期の挨拶が出来るように配慮されていました。

通夜には、生前お世話になった方々が多く来てくださりました。祖父を囲んで、朝までお酒を飲み、思い出話に花を咲かせていました。泣いてばかりではいけないときちんと送ってあげなければいけないと祖母からは教えられました。通夜が終わり、葬儀もほとんど終わり火葬場へ向かう前にもう一度みんなが集まりました。納棺師の方がいらっしゃって、祖父の体を清めて下さり、ほんのりとお化粧をほどこしてくれました。血の気のない真っ白な顔に少しだけ血の気が戻ってきたように感じました。納棺師の方に促され、口へ最後のお水を飲ませてあげて棺へと入れられました。大事にしていたものや手紙をおさめました。通夜から一緒にいたので、祖父との最期の別れは悲しく、切ない気持ちでいっぱいでした。

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